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【初めての介護】よくあるご相談10
【初めての介護】よくあるご相談10


当協会では、いくつかの地域で介護者のための「レスパイトカフェ」を
開催していますが、こういうところに足を運ぶのは介護に関して結構知
識のある人が多く、長年介護していたり既に介護の終わったりした人達
で、実は『初めてでよくわからない』という人は少ないものです。


そこで、行政と共に地域の高齢者サロンで出前の「レスパイトカフェ」を
開催したところ、介護なんて関係ないと言っていた人が話を聞いていくと
実は介護中だったり、自分自身がデイサービスに通っていたりして、興味
深いお話が次々と出てきます。
今回のご相談もそんな出前カフェの話し合いで出てきたお話しです。


介護者Aさん:母は一人暮らしですが、認知症が進み昼夜逆転が始まって、
       時には夜に出かけたまま帰れなくなったこともあります。
      心配で定期的に様子を見に行っていますが、昼間は介護サー
      ビスを使えても夜の見守りができないので、グループホーム
      に入所してもらおうと思っています。


お母さんの入居予定のグループホームはAさんの自宅の近くなので、今ま
で以上にお母さんの様子も見られると話されます。


お節介士:ご家族にはグループホーム入所のことご相談されました?


Aさん:うちのご家族も賛成してくれてしていますので入所を決めようと
    思っています。私もその方が安心できるだろうし、母のために
    も良いだろうって。


こう聞くと何も問題はなさそうですが、少し気になるのが『家族の賛成』
です。


お節介士:Aさんはグループホームにお母さんが入居された後は具体的には
     どのようにしたいと思っておられるのですか?」


Aさん:グループホームは自宅から近いですし、母も環境が変わって心細い
    と思いますので、できる限り会いに行こうと思っていて、週末は
    外泊で自宅に連れて帰ろうと思っています。


お節介士:ご家族にはそのことを話されました?


Aさん:いいえ。でも主人も娘もグループホームの入所には賛成してくれてい
    ますし、大丈夫だと思います。


こういうお話は意外と多いのですが、ここで大切なので『家族の同意』です。
自宅の近くのグループホームを選んだAさんはグループホームに入居しても、
お母さんの介護をしたいと思っています。
できるだけ会いに行って、週末は自宅に連れて帰ろうと思っていることを、
ご家族には具体的に話していません。
こういうケースだと、ご家族はグループホームに入れば安心できると思って
いるでしょう。これまでのように離れた実家に通っていたときのような世話
は逆に要らなくなると思っているのではないでしょうか?
家族で話し合う時、多くの人は『家族だから言わなくてもわかってくれる』と
思いがちです。
けれど、家族だからこそ具体的に伝えないと、後々大きな問題になるまで言え
ないことも多いのです。
Aさんにはそのことを伝え、グループホームの入居についてもう一度ご家族と
しっかり具体的にお話しして決めてくださいとお願いしました。
家族間の相談というのは、具体的にきちんと決め事がしにくいものです。
だからこそ介護者は『しっかりと具体的に』を心がけて話し合って欲しいと
思います。
グループホーム入所.png

初めての介護【よくあるご相談9】

初めての介護【よくあるご相談9】

親と同居していなくても、近くにいる子と遠くにいる子では介護の

関わり度合いが違います。

近くにいれば何かと負担が多くなりますが、それは身体的時間的な

ことだけでなく、金銭的な負担も同様です。

今回はそんな親の近くに住む方からのご相談です。

介護者:近くにいると病院の付き添いや入院した時には毎日のように

    見舞うことになりしますし、役所や金融機関の手続きに同行

    することも少なくありません。体調が悪い時はずっとです。

お節介士:介護というとおむつ交換や食事介助のように、毎日続く

     介護だけでなく、軽度の要介護者でも介護サービスが使え

     ない手続き介護や付き添い介護もありますからね。


介護者:そんな時の交通費やちょっとした見舞品や日用品等、私自身の

    飲食代も、本当なら要らないお金が出ていきます。母は年金が

    少ないのでもちろんお金を出してもらうことはありません。

お節介士:親に余裕がないと請求はしにくいですね。

介護者:他に兄がいますが遠くて年に1回来れば良い方です。でも...

お節介士:遠くにいるお兄さんに対しても同じように負担してもらいたい

     と思うのは人情です。例えばそういう場合に使う費用の一部を

     負担してもらえると良いですね。

介護者:遠くにいて動けないなら、せめてお金をと思うのですが問題は

    金額です。適当かどうかわからないし、いくら要求すれば良いか

    わからないのです。

お節介士:相手の気持ちに任せるというは、なんとなくわだかまりが残り

     そうですし途中で額が変わるかもしれませんね。

     では実際に助けが必要になった時に来たとしたらいくら交通費

     がかかる?と考えるのはいかがですか?

    「東京ー大阪」なら往復新幹線で約3万円です。交代で月1回来た

     としたら年間18万円です。月にすれば1万5千円です。それを金

     融機関の口座に入金してもらうのはどうでしょう?

介護者:近くにいる私は交通費は少ないですが、動く回数はずっと多いです。

    このお金は親のための日用品の買い物や急な出費に使うのですか?

お節介士:介護サービスが増えて年金では賄えないなどの場合にも使います。

介護者:今までいくら出してもらえば良いかという目安がなくて切り出しに

    くかったのですが、これで一度話し合ってみます。

それぞれの家族の事情があるでしょうが、何を目安にするかという考え方の

1つの基準としてお勧めしています。

話し合う際の考え方として、何のためのお金かということと、なぜこの額か

という根拠があれば、お互いに意見が出しやすくなります。

それから忘れてはいけないのは、金額を変えるときはまた話し合うことも

予め決めておきましょう。事情はいつまでも同じではありませんから。

図1.png


【初めての介護】よくあるご相談8

【初めての介護】よくあるご相談8

介護者からのご質問の中で特に回答が難しいのがご家族が施設に入所

した方からのご相談です。

一人暮らしのお母さんが介護施設に入所されることになった女性から

の質問。

介護者:母の認知症がひどくなって、介護施設に入所が決まりました。

お節介士:入所まではご自宅で介護されていたんですか?

介護者:いいえ、母は一人暮らしでしたが、近かったので様子を見に

行ったり、食事を届けたりしていましたが、最近は全く目を離せない

状態になってしまい施設の申し込みをしました。

私も仕事があるので入所はありがたいんですが、母は理解できません。

これからはどのくらい会いにいけば良いのでしょうか?

お節介士:どのくらい行こうと思っておられますか?

介護者:はい。しばらくは私が毎日仕事帰りに寄ろうと思っています。

やっぱり毎日行った方がいいんでしょうね?

お節介士:あなたがお母さんのことが気になって会いに行きたいと

思われるんでしたら毎日行かれれば良いですが、施設入所は病院のよう

に一時的なものではありません。ずっと、そこで暮らすことが前提です。

最初から毎日というのは大変ではないですか?

お一人で暮らしておられた時より、介護は充実していると思いますが。

介護者:行かなくても問題ないと言うことですか?

お節介士:生活自体はご家族が訪問しなくても問題はありません。

全くお身内のおられない方も暮らしておられますから。

ですが、ご家族がある場合はお薬をもらいに行く時の付き添いや、病気

で入院する場合には保証人として行く必要があります。

他にも衣類や日用品の買い物など家族の役割は色々あります。

あとはご家族としての関係性をどう保つかだと思います。

介護者:訪問するのは好きな時で良いのですか?

お節介士:無理をしない範囲で定期的に行かれた方が、スタッフは対応が

楽になるでしょう。いつ来るかわからないよりは定期的に訪問していれば

連絡もしやすいでしょうし、お母さんがにも適当ではなく「次は◯日に

ご家族が来ますよ」と伝えて安心して頂くことができます。

少なくとも1ヶ月に1回は特に用事がなくても様子を見に行かれた方が

安心できるのではないでしょうか。

介護者:では、妹と弟とで相談して行く日を決めたいと思います。今まで

入院した時は毎日誰かが交代で行っていたので少しほっとしました。

家族が施設に入所した場合、ご夫婦のようにそれまでずっと同居されて

いて仕事をお持ちでない場合、毎日会いに行かれる方もいます。

親子の場合だと、遠方だったり仕事があったりして頻繁には行けないと

いう方もいます。

これはどのくらい行けば良いか決められるものではありません。

それぞれのご家族の事情があります。

ただ、大切なのは「入所させた」「家族を捨てた」と言う気持ちを

持たないで欲しいと言うことです。

罪悪感を持つことで、家族や施設との関係を損なうこともあります。

介護をプロに任せることは悪いことではありません。

一緒に住んでいること、あるいは住み慣れた自宅で暮らすことだけが

一番良いことでもないと思います。

ご本人の生活の質を一番に考えることで客観的になれるでしょう。

直接会うだけでなく、電話や写真を送るなど様々な方法もあります。

家族が罪悪感や義務感を持って「家族のつとめ」にこだわるよりも、

思いやりや愛情をどのように伝えるかが大切ではないでしょうか。

施設訪問.png


【初めての介護】よくあるご相談7

【初めての介護】よくあるご相談7

一人暮らしの親を心配して定期的に同居している方からのご相談を

第5回で掲載しましたが、今回も別居のご家族の元で定期的に生活

されている要支援2のご本人からの相談です。

相談者:私が一人暮らしをしているので娘が心配して来月からしばらく

    娘一家と同居することになっています。気持ちはありがたいし

    孫と一緒に暮らせるのも嬉しいのですが、娘は共働きだし孫達

    も学校や保育園に行くので日中1人で過ごす時間が長くて。

お節介士:日中1人で寂しいですね。普段はどうしておられます?

相談者:こちらではヘルパーさんにも来てもらっていますが、洗濯したり

    掃除したり料理したり家事もありますし週に2回デイサービスも

    行っていますから退屈しません。

お節介士:娘さん宅では家事はしないのですか?

相談者:娘が嫌がります。それに新しい機械が多くて使いこなせません。

    娘の家に近くにデイサービスがあって、せめてそこに行けたらと

    思うのですけど、娘が「家族がいるのにわざわざそんなところに

    行かなくても良い」と言うので...

お節介士:デイサービスは楽しいんですね。娘さんのお宅は遠くですか?

相談者:東京です。今は京都ですが、元々東京に住んでいたこともあって

    皆さんとお話しできたら楽しいと思うんですが。

住所地外サービス1.png

たった1ヶ月とはいえ介護サービスを利用して規則正しく生活していた方が一時的な転居によって生活サイクルが変わってしまうのはご本人にとって

良いことではありません。

ご家族が良かれと思ってすることが、ご本人の要介護度を上げてしまったり

自立心を損なったりすることもあります。

一時的とはいえ同居する場合は、ご本人の役割や楽しみを取り上げてしまう

ことがないよう気をつけましょう。

介護サービスは一時的な滞在先でも利用できるものがあります。

デイサービスは地域密着型サービスではないので、住所地の変更なしに

滞在先のデイサービスを利用することができます。

その場合、現在利用しているケアマネジャー に滞在先のデイサービスと

連絡をとってもらい、サービス計画を立ててもらいます。

介護サービスは住所地の介護保険を利用して使えますが、利用者負担分は

利用先の事業者に支払います。

ご本人の機能維持になりますし、ご家族との時間も楽しむことができます。

滞在先のデイサービスを使いたいとケアマネジャー に相談するよう伝えました。

家族と一緒にいることは嬉しいけれど、何にもしない生活が辛いこと、

ご本人の機能維持のためにもサービス利用が良いことを伝えられた娘さんは

お母さんの気持ちに気づき、自宅近くのデイサービスを一緒に見学したのち

ケアマネジャー に連絡し、同居中もサービスを利用できるようにしました。

住所地外サービス利用.png


【初めての介護】よくあるご相談6
【初めての介護】よくあるご相談6
お元気な高齢者からのご相談でよくある(これは本当によくあります)のが
"かかりつけ医"がいないというご相談です。
相談者:昔から健康で医者にかかったことがなくて、"かかりつけ医"がいない
    のですがどうしたら良いでしょうか
お節介士:健康で要介護状態ではないのですから本来かかりつけ医がいなくても
     何の問題もありませんよ
相談者:でも、いざ介護申請したいという時にかかりつけ医がいないと困ります
    よね。でもこれまで病院へ行くほどの病気をしたことがないので本当に
    いないのです。
とても良いことで、悩むことではないと思うのですが、心配される方は多いです。
お節介士:お元気な方が突然要介護状態になるような場合は、例えば脳血管疾患
     のように突然起きて後遺症が残る病気や、転倒による骨折、肺炎、
     急速に病状が進んで身体機能が落ちるような病気なので、その時は医療
     のお世話になりますから、主治医は自然と決まります。
相談者:そういえばそうですね。救急車で行った先の病院の先生でも良いのですか?
お節介士:主治医の意見書を書いていただく先生は入院先の病院の先生で構いません。
     ただ、そういう場合は大きな病院の場合が多いので、自宅近くでその後の
     療養管理をしてくれる"かかりつけ医"がいないと心配かもしれませんね。
40歳以上になるとお住いの地域から"特定検診"のお知らせが届きます。
この特定検診は40歳から74歳までの人を対象に生活習慣病の予防を目的として行われる
検診です。
保健所や検診センターで受診する以外に、地域の開業医でも受けることができるもの
ありますので、こういう機会に自分が住んでいる地域の診療所を利用してみると
良いでしょう。
保健指導もあるので会話もできますから、医師との相性や、訪問診療を行っているか、
診療内容など尋ねてみれば良いでしょう。
ほとんどの方が
「そういえば検診先に地域の医療機関の一覧が載っていますね。今後は近くの医院で
受けてみます」と安心されます。
お節介士:それから"かかりつけ医"は必ずしも内科医でなくても良いんですよ。
     例えば足腰が弱って歩けなくなったのが原因で介護申請するなら整形外科
     医の方が良いですし、視力の低下なら眼科医が良いでしょう。
     認知症が原因なら精神科医の方が詳しい情報を提供できるので、正しく判
     定されやすいです。
相談者:え?内科でなくて良いんですか?私、整形と眼科はずっと通っています。
こういう方は多くて、高齢になると内科の病気はないけれど、膝が悪い、腰が痛い、
白内障で眼科には通っている...。
かかりつけ医=内科の医師というイメージが強いですが、先入観に囚われず、
「話しやすく自分の状況を一番よく知っている医師」と考えれば良いでしょう。
その後の自分の生活の質を左右する"かかりつけの先生"ですから、しっかりお話し
して選びましょう。
特定検診については厚生労働省のページで説明があります。
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